観光学科観光学科の将来性

●小野田先生に聞きました
観光のプロフェッショナルになる!

若者のエネルギーが観光をつくる。

アート、アニメ、ゲームや音楽など日本のイカしたコンテンツを求めて多くの訪日外国人観光客(インバウンド)が、いま日本にやってきています。これは日本政府が進めているクールジャパン戦略の成果です。インバウンドは、これからの日本の経済と地域を支える「切り札」として期待されています。
これからの「切り札」となる新しい日本の観光に必要なものは、「固定観念をぶち壊すエネルギー」と「過去にとらわれない新しい発想とアイデアですぐ行動する若者たち」。過去の成功を語る評論家たちはいりません。新しい観光や地域創造の現場では、「よそもの」「わかもの」「ばかもの」たちが求められています。とんでもないアイデアを持ち込む若い人たちの熱い情熱が、地域を動かし、世界を注目させ、これからの日本の観光をリードしていくのです。

日本の観光はまだまだ成長途中です。

インバウンドはGDPを押し上げる重要な輸出産業ですが、一年間の訪日外国人観光客数ランキングでは、フランスがトップで8300万人、日本は急増しているもののまだ2800万人。世界水準をみると、観光業で労働人口の11人に1人が雇用され、GDPの約10%を占めています。ところが日本はまだ4.9%(2015年)。欧米の先進国と比べて後れをとっています。見方を変えれば、まだまだ伸びる可能性があるのです。 日本の人口は減少していますが、世界の人口と旅行客はどんどん増加しています。特にアジアの観光市場は経済成長とともに急成長を続けています。この市場を取り込むために日本政府は、2030年に6000万人のインバウンド数を目標にして、全世界で観光キャンペーンを展開し、査証の緩和、免税や旅行業法を改正するなど、国を挙げて観光支援策を実施しています。日本の観光はいま、変革のときを迎えているのです。

出典:UNWTO Tourism Highlights 2017 Edition

ゴールデン・スポーツイヤーズがやってくる。

2019年にラグビーのワールドカップが日本で開催され、神戸も会場になります。開催期間は1か月半。ぜひあなたも運営ボランティアにトライしてください。そして2020年は、待ちに待った東京オリンピック・パラリンピックです。この大イベントにも、夏休みにインターンシップで参加することも可能です。そして2021年にワールドマスターズゲームズ(生涯スポーツの国際競技大会)が関西で開催され、世界のシニアマーケットが集合します。
おまけに関西ではIR(Integrated Resort/統合型リゾート)も計画中で、これからの3年間は日本、そして関西の観光はバブルになると予想されています。神戸山手大学であなたが過ごす3年間は、日本の観光の超成長期のまっただなかになるのです。

観光ビジネスはメジャー産業になる。

観光ビジネスといえば、交通(エアライン、鉄道)、宿泊(ホテル・ブライダル)、そして旅行会社…というのは古い考え方です。
インバウンドが増えている中で、メーカー(食品、化粧品、製薬など)、流通(百貨店、スーパーなど)も観光ビジネスに参入しています。さらにICT(広告、翻訳など)、警備、健康・ウエルネス産業、農業までも観光ビジネスに注目しています。
こうした動きのなかで行政も地域活性化の切り札として観光に注目し、全国の自治体が新しい観光組織であるDMO(Destination Marketing/Management Organization)を設立中で、地域資源を世界の市場に発信しようとしています。観光ビジネス(ツーリズム産業)の経済効果はどんどん広がっていきます。あなたが神戸山手大学の観光学科で学べば、この大きなマーケットのあらゆる分野に就職できる可能性があるのです。

出典:Benchmarking Travel & Tourism Global Summary(WTTC May 2015)

観光で地方の町がよみがえる。

インバウンドがゴールデンルート(成田⇒新宿⇒富士山⇒京都⇒道頓堀⇒関空)から地方へと拡散しています。これまでのインバウンドの多くはゴールデンルートを周遊する団体客でしたが、徐々に個人旅行へとシフトしています。特にリピーターにその傾向が現れています。彼らは日本の地方の魅力に気づき、ウォーキングやサイクリング、民泊などの体験型観光を楽しんでいるのです。
LCC(格安航空)が日本の地方空港とアジアの各都市を結ぶようになり、インバウンドがダイレクトに地方にやって来て、地域の人々とどんどん交流しています。地方ならではの自然、文化、産業などをストーリー化し、外国人を集客することで、交流体験や地域産品の販売に結びつき、元気になってきている町がたくさんあるのです。

観光のベンチャービジネスがおもしろい。

古民家再生のゲストハウスやカフェが超人気です。実はかやぶきの古民家が日本一多いのは神戸市って知っていましたか? 既に地方で始まっている民泊、乗合タクシーなどの「シェアリングエコノミー市場」がこれからますます成長すると予測されています。
インターネットでの情報発信を熟知し、FacebookやTwitterなどのSNSを駆使できる若者たちにとって、この新しい市場は「宝の山」。日本でも観光産業に規制をかけてきた業法の改正が進み、学生起業も夢ではありません。
ガイドサービスや地域密着型の旅行会社、ゲストハウス・民泊などの起業に対して、資金面で応援する金融機関や自治体のファンドも充実しています。いまこそ、観光のプロフェッショナルになるチャンスなのです。

出典:矢野経済研究所