観光学科3つの分野

観光学科 進路につながる学びの分野3 グローバル

グローバルの専門科目

  • 日本地域研究
  • 日本歴史文化論
  • 観光芸能論
  • ユニバーサルツーリズム論
  • 世界の食文化
  • 観光地理学
  • 観光人類学
    など
笑い声が絶えない劉講師の中国語の授業風景。「あなたには恋人がいますか?」という言葉を覚えた後は、学生同士で質問を交わし合います。

PICK UP

インドのマクドナルドで異なる「食」の文化に会う。
観光学科 小磯 学教授
PROFILE
学生時代に旅したインドにはまり、卒業後に留学。その後も今に至るまで現地の衣食住などの研究を進める。ここ数年は北東部のナガランド州で、伝統的な首飾りと祭りや観光との関係を調査中。また神戸では学生らとさまざまな宗教施設を訪問し、観光の基礎である他(多)文化理解の奥深さを探索している。
キャンパスから徒歩約20分のジャイナ教寺院にて。

私の研究フィールドであるインドでも1996年にマクドナルドがオープンしました。
でもインドのマクドナルドには、牛肉を使った「ビッグマック」も、豚肉を使った「てりやきマックバーガー」もありません。それは、インドで圧倒的多数の人たちが信仰しているヒンドゥー教の影響で、神聖な牛や、不浄とされる豚は口にしてはならないものとされているからです。ですからインドのマクドナルドでは、鶏肉や野菜を使ったメニューが中心なのです。
ほかにも世界各地には、宗教や生活文化に基づく「厳しい食のルール」があります。イスラム教徒の人たちは豚肉を一切食べず、お酒は調味料に使ったものさえダメ、ということはよく知られています。
このように、世界各地の文化を理解するには、まず「食文化」を知り、考えるのがいいと思います。食文化の違いの背景には必ず、各地域の宗教や考え方、そして気候や風土といった環境的な条件の影響があります。さらに「食」から「衣服」(ファッション)や「住まい」へと関心を広げるといいでしょう。「衣・食・住」を知ることで異文化への理解が深まり、世界への視野が大きく開けていくことになるのです。
そして話を観光やビジネスに向けると、マクドナルドがインドでヒンドゥー教徒向けのメニューを採用しているように、各地域の文化に合わせた商品やサービスを考えていくことがとても重要になっています。日本でも、食事や旅程の内容をイスラム教徒向けに企画したツアーがヒットし、イスラム圏のお金持ちがリピーターになっています。日本に近いインドネシアやマレーシアは人口の大半がイスラム教徒ですから、今後それらの国から観光客が来る、あるいは日本からビジネスで進出するといったこともどんどん増えてくると思います。
神戸山手大学には、私のほかにも世界各地域の研究に取り組んでいる先生がいらっしゃいます。みなさんにもぜひ、異文化の世界の不思議さと面白さを知っていただきたいと思います。そこで得た知識が、社会人として生活し、はたらくうえで役に立つときがきっと来ると信じています。

ムスリムの人のための食マップを作成。
卒業後は地域に密着した銀行に就職します。

2018年3月卒業 兵庫県 姫路市立姫路高校出身

大学では、学生プロジェクトを通じてムスリム向けの神戸の食マップをつくったり、観光による地域活性化の試みとして六甲山のビアガーデンの集客計画に携わったりしました。卒業後は県下で最大規模の店舗網を持つ銀行である「みなと銀行」に就職しますが、神戸山手で取り組んだ地域活性化の経験を、これからの仕事に生かしたいと思います。