授業・ゼミ

観光文化学科 野本 ゼミ

ゼミ・教育活動

ホテルの語源はホスピタリティーである。しかし昨今は利益至上主義に席巻され、ホテル産業においてホスピタリティーという精神性が失われつつある。日本古来のホスピタリティー精神である「おもてなし」は利益の外にあるからこそ、論理的思考が強い文化圏からの宿泊客は「おもてなし」に心の安らぎを感じる。もちろんホテルも営利企業である以上、「おもてなし」という精神性を実践する上でも適正利益は確保しなくてはならない。精神性と経済性が両立してこそホスピタリティー精神は発揮される。当ゼミでは精神性と経済性の両立を如何に為すかを学習する。

このゼミ・教育活動のポイント

当ゼミでは特定の教科書は使用せず、講師がホテル勤務の経験と東洋思想に基づき講義を展開する。ホテルマネジメントはスタッフの人間性を高める事に尽きる。何故ならホテルは顧客を遇することが使命であり、接遇するスタッフの人間性によって顧客満足度は違ってくる。顧客満足度を高める要素はハードとソフトである。ハードは文明(施設概観)であり、ソフトは文化(その民族の創造力)である。「文明が文化の重荷になってくると危険である」という安岡正篤の教えのとおり科学技術の進歩によりソフトがハードに凌駕されつつある。ホスピタリティーを発揮することが出来るのは人間であり機械はその補助的なものでしかないはずであるが、経済性・効率性のもと人間が機械に使われ始めている。このままではホテルは装置産業になる危険性がある。ホスピタリティー産業の中核をなすホテルを継続させるため、「修己治人斉家平天下」をキーワードに、実社会で通用する人になる事を目標に2年間学習する。

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