NEW!
ワンテーマライブラリー
NEW!
新着DVD

展示会

源氏物語千年紀記念展示会

開催日時:2008年11月15日(土)
9:00〜17:00
開催場所:図書館第一閲覧室

大学祭<第48回諏訪山祭>において、源氏物語千年紀を記念し、関連所蔵資料の展示会をおこないました。 当日は120名を超える方々が来場され、源氏物語ファンの多さを実感しました。

また、13:00からは村井利彦教授による講演会「千尋の底の珠もえん 山手と源氏物語」がおこなわれました。 人気の村井教授による講演会とあって、参加された方々は大満足の様子でした。

展示資料の目録および当日の様子を紹介いたします。


展示目録

<特別展示>

・源氏物語絵巻
複製。昭和43年、講談社刊。 国宝「源氏物語絵巻」は、11世紀初頭に紫式部によって書かれた、『源氏物語』を絵画化したもので、12世紀前半に成立した。 原作の五十四帖から一帖につき1〜3場面を取り上げていたとみなされているが、 現在は絵と詞が一紙ずつ額式装幀で十帖15場面が徳川美術館、三帖4場面が五島美術館に所蔵されている。 この複製は現存の詞と絵を物語の正しい順序に並べ替えて4巻の絵巻に仕立てたものである。

・ものかたり源氏五十四帖
河原崎晃洞(奨堂)作 内田美術書肆。
本書を編集した河原崎晃洞(かわらざき しょうどう)は原画作家であり、京都市下京区に生まれる。 幼い頃から画を好み、染色作家山本雪桂に師事し、多くの京都派の日本画家が通る道程としての繊細華麗な友禅模様の研究に従事。 一方、日本画では竹下栖鳳門下芝原希象に師事し、細密優美な独自の境地を開拓した。 また、古画や古美術品から日本古来の伝統文様を学び、京都の大きな産業である染織図案に生かすとともに、 大正〜昭和前期にかけて木版多色摺による文様図案本を数多く手がけた。
やわらかな色彩感覚と自然の草花の観察、常に研究を重ねた故実の知識は、流麗優美な『源氏模様』に遺憾なく発揮されており、 今でも広く応用されている。

<全集>
・絵入源氏物語
江戸時代に出版された源氏物語の版本。 江戸時代には多くの源氏物語の版本が出版されたが、絵入源氏物語は源氏物語の版本としては最も早い時期に出され広く流布した。
絵入源氏物語は一般多数の人々に読みやすい『源氏物語』として提供された最初のテキストである。 最も広く普及したのは1653年に刊行されたものであり、一般には「慶安本・承応三年版」と呼ばれている。 本書を編集したのは蒔絵師を本業とした歌人である山本春正。
絵入源氏物語は以下のような内容で全60冊からなっている。
・源氏物語本文54帖 54冊
・「源氏目案」3冊
・「引歌」1冊
・「系図」1冊
・「山路露」1冊

・高松宮御蔵河内本 源氏物語 12帖揃
源光行とその子親行が、二十一部の古写本を集め、校合の上解釈を加え、定本として家に伝えた本が河内本である。 光行・親行がともに河内守を歴任しているため河内本の名称が冠せられている。 校勘に校勘を重ねて「殆散千万端之蒙」という。つまり河内本は、いわば新たに作り出された意味の通りやすい混成本文であった。
河内本については東山御文庫本、尾州家本、高松宮家本、中山家本等が紹介・複製(影印)刊行されている。

・その他
他に以下の作家による現代語訳全集を展示。
・與謝野晶子 『全訳源氏物語』(上・中・下) 角川文庫
・玉上琢彌 『源氏物語』(全10巻) 角川文庫
・谷崎潤一郎 『源氏物語』(全5巻) 中公文庫
・谷崎潤一郎 『新々訳源氏物語』(全5巻・別巻) 中央公論社
・瀬戸内寂聴  『源氏物語』(全10巻)  講談社
・今井忠義 『源氏物語 全現代語訳』(全20巻) 講談社学術文庫
・今井忠義 『源氏物語 新装版』(全7巻) 講談社学術文庫
・円地文子 『源氏物語』(全5巻) 新潮文庫
・山岸徳平 『源氏物語』(全6巻) 岩波文庫
・村山リウ  『源氏物語』(上・中・下) 創元社

<研究書>
・対訳源氏物語講話
島津久基著 名著普及会 1983。
昭和29年矢島書房刊(第22版)の複製。著者である島津久基は大正〜昭和時代の国文学者。 一高、東洋大教授をへて東京帝大の教授となる。
古代・中世の伝説・説話・物語文学の研究にとりくみ、とくに「源氏物語」の研究にすぐれた。
鹿児島県出身。著作に「対訳源氏物語講話」「国文学の新考察」など。

・人物で読む源氏物語
上原作和編集 勉誠出版 2006。
登場人物31人を選び、各人物に即した本文・現代語訳・論文・コラムという構成で『源氏』のエッセンスを満載して提供。 最新最大の研究成果から『源氏物語』を読む。『源氏物語』の深遠な森への画期的案内書。

・源氏物語と紫式部 研究の軌跡
紫式部顕彰会編 角川学芸出版 2008。
源氏物語千年紀記念刊行。昭和の源氏物語と紫式部研究の大概がわかる待望の書。 研究史篇の前半では、昭和の源氏物語研究史を作った十人の人間性と学問を味読、 後半の研究論文からみる源氏物語と紫式部では、これこそがという実のある研究論文四十篇を取り上げ論評し、 資料篇においてその論文を掲載。

・源氏物語講座
今井卓爾[ほか]編 勉誠社 1993。
昭和38年から平成2年までに国内で発表された『源氏物語』の研究書、研究論文の題目を収めたもの。
→ 単行書(研究書;入門書;影響・享受・古注;ビジュアル;現代語訳;明治以降の注釈書;影印・翻刻;事典・その他)
→ 研究論文(総論;巻論・人物論;作家論;文献学―本文・古注釈;源泉・影響・享受;語彙・語法;国語教育;研究史・研究文献目録)

<単行書>(一部)
・昭和完訳 源氏物語
五十嵐力著 発行賛助者:窪田空穂。
五十嵐力は国文学者であり、東京・巣鴨(すがも)に住み甲鳥園人(かもぞのびと)と号した。 山形県米沢(よねざわ)市出身。 東京専門学校(早稲田(わせだ)大学の前身)卒業後、『早稲田文学』記者を経て、早稲田大学講師となり文章学を担当、 『文章講話』(1905。のち改訂して『新文章講話』)を著作、教授に進み、1919年(大正8)文学部国文科設立後はその中心となった。 坪内逍遙(しょうよう)門下で文学作品の表現味読に独自の達成を示し、 『新国文学史』『国歌の胎生及び発達』『軍記物語研究』『平安朝文学史』や、 『和泉式部(いずみしきぶ)日記』『源氏物語』の口語訳、随筆などを集めた『五十嵐力集』など著書多数。

・その他の単行書


<その他>
・「源氏物語絵巻」美の邂逅 −国宝と復元模写−
徳川美術館 カレンダー。
国宝「源氏物語絵巻」を対象とした復元模写プロジェクトは、平成10年(1998)、 当時の通産省の補正予算事業の一環としておこなわれた企画「『国宝源氏物語絵巻』高精細デジタルアーカイブの試作」を発端としている。
これと並行して故林功氏に「柏木三」の絵の復元模写を依頼し、その完成作が第一作目となった。 翌年、NHK名古屋放送局の協力を得て林氏が二作目として「宿木三」絵に着手したが、 その年、林氏は交通事故のため急逝し、二人の弟子たちの手によって仕上げられた。
その後も「源氏物語絵巻」の復元模写事業は継続され、平成15年度からは林氏の同僚でもあった二人の画家も加わり、 平成17年に、徳川美術館と五島美術館が所蔵する十九図全てが完成した。 この復元模写は、できうる限り原本と同一素材・同一技法で製作するという基本理念のもとに行われた。(巻末より)
このカレンダーでは、ページをめくることで復元後、復元前の様子を比べることができる。

・よみがえる源氏物語絵巻
NHKエンタープライズ DVD。
平成14年に始まった日本最古の絵巻物「源氏物語」の復元プロジェクトの過程を追ったドキュメンタリー。 最新のデジタル技術による科学調査と復元模写を用いて、平安貴族たちの心に潜む喜びや悲しみ、美意識を解き明かしていく。

・神戸山手シニアカレッジ 村井ゼミナール「源氏物語講座」作品集
シニアカレッジ(公開講座)にて毎週発行される『シニアカレッジ新聞』を和綴じ本にしたもの。 いきいきとした文面から講座の明るい雰囲気が伝わる。

ほか、多数展示。

展示会場の様子


>>2012年度展示会の模様はこちら
>>2008年度展示会の模様はこちら
>>2007年度展示会の模様はこちら