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展示会

神戸山手大学・神戸山手短期大学図書館所蔵貴重書展示会

開催日時:2007年11月17日(土)
10:00〜16:00
開催場所:図書館第一閲覧室

去る2007年11月17日(土)大学祭<第47回諏訪山祭>において、所蔵貴重資料の展示会をおこないました。 当日はお天気にも恵まれ、100名近い来場がありました。 展示資料の目録および当日の様子を紹介いたします。


展示目録

<原本>

1.官位装束大概書
礼、楽、射、御、書、数の全6巻の巻子本。各巻金襴装幀、上下29.2p、長さ約14mに及ぶ長巻。 紀州徳川家の旧蔵本で各巻の巻頭には南葵文庫の蔵印がある。 装束服飾の全部にわたって、各品目ごとに綿密に描き、実物そのものの彩色を施し、説明解説を注記したものである。 今回は礼、御、書の3巻を展示。

2.秋田県と菅江真澄(柳田国男自筆原稿)
『秋田県考古会々誌』第2巻第3号(昭和5年9月発行)に掲載された記事の自筆原稿である。 A5判西洋紙(無罫、18.9×13p、無綴)269葉。毎葉6行書き。黒インクペン使用。 数カ所に赤鉛筆で印刷工程の指示の書き込み(本文の筆跡とは異なる)がある。

3.連集良材(れんじゅうりょうざい)
1冊。著者未詳。室町末期の成立。 「十八公」以下「三径」にいたる連歌のよき素材となる中国の人物・故事・仏典等を解説し、宗祇・宗砌・専順らの句を例としてあげる。 諸本に寛永8年(1631)刊の大本がある。 以後慶安2年(1649)、寛文12年(1672)、延宝4年(1676)の版があるが、当本の刊年は不明である。

4.百人一首一夕話(ひゃくにんいっしゅひとよがたり)
『小倉百人一首』の注釈。9巻9冊。 尾崎雅嘉著、大石真虎画。天保4年(1833)大阪敦賀屋九兵衛刊。 『百人一首』の作者名を掲げ、次に各和歌を記す。 その各和歌の上欄に各作者の略伝を掲げ、次に歌の評釈を示し、そのあとに各作者の逸話を詳しく語っている。

5 .北斎漫画
15編15冊。絵本。葛飾北斎他画。題簽に「伝神開手」と角書。 書名の「漫画」は、すずろに、とりとめなく万般を画くの意で、現在の諧謔滑稽戯画とは性格を異にする。 文化11年(1814)から明治11年(1878)にかけて出版。 百科図典的性格を持つ図彙と教習用絵手本的効用を備えた随想画集。初編以外は明治期の版。

6.南総里見八犬伝
江戸時代の読本。曲亭馬琴作。全9輯106冊180回。 1814(文化11)年から1842(天保13)年にかけて、江戸の山崎平八、美濃屋甚三郎、丁字屋平兵衛から刊行された。 挿絵は柳川重信、渓斎英泉、柳川重宣らが分担。 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌(てい)の8つの徳の玉をもつ八犬士を中心に、安房(あわ)の里見家の興亡を描いた伝奇小説。 勧善懲悪を基調とし、「水滸伝」に構想を借りたもの。今回は第1・2輯10冊を展示。

7.北越雪譜
鈴木牧之(1770〜1841)著。山東京山序。山東京水画。大本7冊。 刊記「東都書林 擁萬閣 山口屋森江佐七 麻布区飯倉町五丁目赤羽橋際」。蔵書印「岡田真之蔵書」。 著者の鈴木牧之は、越後国塩沢で小千谷縮の仲買などをする富裕な商人であった。 雪とともにある越後の生活を世に知らしめようと発起して、挿絵を交えた随筆風の書を企画したのが本書である。 挿絵のなかには、幾種類もの雪の結晶も描かれている。 山東京山の序文には、江戸の人士は、雪が降ればともすると雪見を愉しみ、芸妓を雪見の船に乗せて遊んだり高楼に酒宴を催したりするが、 これを読んで、雪に苦しめられている北国の人の生活を思うべきであると記している。 本書の出版に関しては、はじめ『南総里見八犬伝』の著者滝沢馬琴や、京山の兄山東京伝なども関わったが、 種々曲折を経て、天保8(1837)年頃に初編が、天保12(1841)年に二編が、京山らの助力によって刊行された。 一般にはあまり知られていない北国の生活の隈々を詳細に紹介しようとした本書の姿勢は、 ある意味で今日の民俗学のはしりのような意味合いがあったといえる。 なお、本学図書館本は刊記からも知られるように明治版である。 版元である山口屋森江佐七は、明治期を通じて仏書の刊行を主に手がけた書肆であった。 明治期になってもこのように本書の需要があったことは注目しなければならない。 また、本学図書館本については、初編の題簽と二編の題簽が入れ替わっており、それぞれに紙を貼って墨書で訂正してある。 題簽を貼り替えたり表紙を改装した跡も見られないので、これらは刊行時からの錯誤であったと思われる。

<複製版>

8.芭蕉自筆本 奥の細道
複製。平成8年、中尾松泉堂書店刊。 平成8年に発見された芭蕉自身の筆による七十数か所に及ぶ張り紙訂正の跡をとどめた草稿本の複製。 原本は、枡形、袋綴、本文31丁、縦14.8p、横16.85p、 金襴緞子に鳳凰と龍を刺繍した裂を現装の表紙とし、左肩に外題簽を貼り、「故翁真跡墨附三十二丁/おくのほそ道」と記す。

9.与謝蕪村筆 奥の細道画巻
複製。巻子本1巻。平成14年、思文閣出版刊。岡田彰子による解説が付される。原本は海の見える杜美術館蔵。 蕪村(1716〜1784)は芭蕉よりも百年ほど後の俳人であるが、芭蕉を慕い、 本業の絵師としての技量を発揮して『奥の細道』を絵入の画巻や屏風に仕立てることをした。 現存するものだけで、四種類の画巻と屏風が知られているが、本点はそのひとつである。 安永7年(1778)、蕪村は兵庫の廻船問屋、北風来屯(きたかぜきたむろ)に依頼されてこの画巻を完成させた。 来屯のために蕪村は別にもう一点の『奥の細道画巻』を作っており、これも山形美術館に現存する。 北風来屯は司馬遼太郎の『菜の花の海』の登場人物の一人であり、主人公の高田屋嘉兵衛とともに江戸時代の兵庫の港の繁栄を象徴する人物であった。 その来屯が蕪村に『奥の細道』の画巻を注文した。 おそらくは金に糸目をつけぬ依頼であったろう。蕪村もそれに応えておおいに筆を揮った。 出来上がった一巻を来屯たちはどのように愉しんだのだろうか。 こんにちのように美術品として展示して鑑賞されたのではなく、俳席などで客人に振舞として画巻を見せながら、尽きぬ話の種となっていたのであろう。

10.源氏物語絵巻
複製。昭和43年、講談社刊。 国宝「源氏物語絵巻」は、11世紀初頭に紫式部によって書かれた、『源氏物語』を絵画化したもので、12世紀前半に成立した。 原作の五十四帖から一帖につき1〜3場面を取り上げていたとみなされているが、 現在は絵と詞が一紙ずつ額式装幀で十帖15場面が徳川美術館、三帖4場面が五島美術館に所蔵されている。 この複製は現存の詞と絵を物語の正しい順序に並べ替えて4巻の絵巻に仕立てたものである。

11.坤輿全図(こんよぜんず)
複製。縦179.6×横56.9pの折図6枚。昭和6年、帝国大学附属図書館協議会刊。 原図はイエズス会宣教師フェルナンド・フェルビースト(南懐仁)が、1674年に作成した世界地図で、咸豊10年(1850)京城にて改訂復刻されたもの。 大型の両半球世界地図で世界図と珍しい動物を描いている。

12.日本書紀 巻第廿二(推古天皇紀)
複製。昭和47年、日本古典文学会刊。巻子1巻。 原本は、東洋文庫所蔵の現存最古の写本で、平安初期貞観年中を下らない時期の書写と考えられているもの。 「以卜部家本校了 覺恵(花押)」の奥書があり、一条兼良が卜部家本と対校したことがわかる。

13.近代文学手稿100選
平成6年、日本近代文学館編集、二玄社刊。 明治から現代に至る日本の近代文学を代表する作家、作品から81作家、102作品の手稿を選び複製し1冊にまとめたもの。 対象となる手稿は、作品が生み出される過程で残され、執筆現場の跡をとどめるもので、後年清書されたものではない。 作品のジャンル、手稿の形態は多種、広範囲にわたっている。

14.名著復刻全集近代文学館
昭和43年〜44年、日本近代文学館刊。 明治から昭和に至る日本の近代文学を代表する作家の作品(初版本)を復刻したもの。 今回展示するものは以下の通り。


展示会場の様子


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